校長挨拶 of 豊田高等特別支援学校

校長挨拶 平成30年度第1稿

校長挨拶 平成30年度第1稿

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平成30年度 第1稿

「当たり前のことを当たり前に!」

 平成29年度は、全員が就職することができ、関係の皆様に感謝申しあげます。
 さて、新年度を迎えるに当たり一言御挨拶申しあげます。        
本校は、高等部のみの産業科の学校です。社会自立・職業自立を目標に、日々懸命に勉強や運動に取り組んでおり、授業中や部活動で、生徒たちの元気な声が響いています。
学習の中心は、週14時間取り組む職業種目(作業学習)です。ものづくりを通して働くための基礎となる知識や技能、態度を身に付けていきます。社会人として給料をいただくということはとても大変な事です。まず、8時間の労働に取り組む体力や暑さ・寒さに負けない心身の忍耐力を高めるために、部活動等の活動を大切に考えています。決してあきらめない、最後までやりぬく姿勢は、この3年間で培っています。
 また、社会人として職場の仲間や先輩・上司の方々との良好な関係を築き、一緒に働くことができるよう様々な体験の中で、心の育成を通して、人格の向上に努めています。中でも、県立猿投農林高校との共同学習や、多くの事業所様の御協力による実践型の産業現場等における実習等では、自立に向けた経験の拡大を図り、働くための意識と自信を高めています。
 いつでも、どこでも、意欲ややる気が相手に伝わるように自分から大きな声で挨拶をする、元気に返事をすることを始め、「当たり前のことを当たり前にする」ことを大切にしています。本校は部活動が盛んです。運動部では、県内の大会のみならず、東海地区の大会や全国大会、また、隣県の特別支援学校との交流戦等で切磋琢磨しています。
 文化部も含めそれぞれが自分の所属する部活動で青春の夢を育んでおり、仲間との競争や共働によって充実した学校生活を送りながら職業人となることを目指しています。
 今後も本校が歩んできた歴史と伝統を踏まえ、さらに、保護者、地域の皆さんや各事業所さんから信頼される学校、明るく活気あふれる学校づくりに努めたいと思います。
 本年度も本校の教育活動に御理解と御協力をいただきますようよろしくお願いします。

 県立豊田高等特別支援学校長 黒谷 厚志



校長挨拶 平成29年度第3稿

校長挨拶 平成29年度第3稿

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平成29年度第3稿

「仲間とチャレンジ!」 

 平成29年12月9日(土曜日)、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)において、第1回の駅伝&ミニマラソン大会を開催し、県内8校と2校舎、1分教室の高等部生徒と三重県1校、静岡県1校が参加しました。駅伝の部では、25チームが参加し、一人1.8kmを5人でタスキをつなぎ、全チームが完走しました。ミニマラソンの部でも135名の参加者全員がゴールすることができました。特別参加として、岡崎盲学校の生徒さんも完走し、参加者260名全員が、寒風の中を走りきりました。
 本県では、バスケットボールやサッカーなどに取り組む「愛ぴっく大会」が永きに渉り開催されてきました。そこに加え、球技の苦手な生徒も気軽に参加でき、卒業後に地域のマラソン大会等にも参加できるような広がりを求めてこの大会を開催しました。多くのスポンサーに御協力と御支援をいただき、大成功で終えることができました。
 参加者は、日頃から部活動等で心身を鍛え、卒業後の自立に向けて頑張っていますので、アップダウンのきついジョギングコースを懸命に走りきった顔には、充実した達成感・成就感が見られました。
 本校からは、大会を間近に控えたバスケットボール部とサッカー部以外の全生徒が、各部の仲間と共にチャレンジしました。「たくさんの人が集まってびっくりしました」「坂がきつかった」「テレビで見た駅伝をやったなんて信じられない」「タスキがつながって感動した」「豚汁がおいしかった」等々の感想がありました。3年生の一人は、「遠いので朝早くから友達とリニモに乗ってきました。すごく思い出になりました。」と語ってくれました。
 一生懸命にチャレンジしたことは、きっと一生の宝物になると思います。そして、最後までやり切った経験は、卒業後の生活に必ず役に立つと信じています。

 県立豊田高等特別支援学校長 黒谷 厚志

校長挨拶 平成29年度第2稿

校長挨拶 平成29年度第2稿

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平成29年度第2稿

「好評・ランチバックと夏野菜。そして、いざ!入社試験」

  本校は、産業科の学校としてキャリア教育を中心とした教育課程を組んでおり、3年間の取組全てが、卒業後の「自立と社会参加」につながります。
  今回は、生徒が製作した製品や作物を校内で保護者や地域の方々に販売するだけでなく、校外で一般の方々にも購入していただけるよう縫製班製作のランチバックと農作物を販売する取組について書きます。
  紅葉で有名な景勝地「香嵐渓」にある三州足助屋敷さんには、品数が少なくご迷惑をお掛けしながら、通年置かせていただいています。刈谷ハイウェイオアシスのイベントでは、売店2階で特設コーナーを設けていただき、完売することができました。
  秋には、名古屋外国語大学・名古屋学芸大学の文化祭において、ボランティアの学生さんの御協力で販売する予定です。
  夏季休業中には、校内農場で収穫できた夏野菜を近くの交流館で産地直送の朝取れ野菜として販売しました。大変好評で、リヤカー一杯あっという間に売り切れました。
  これらの体験は、生徒の自信に繋がり、更に、教職員にとっても貴重な経験となりました。御協力を頂いた方々に、心から感謝申し上げます。売上金は、次の材料等の購入に充てさせていただいており、更なる、技術や知識の向上に励みます。
  御購入頂いた方の中には、遠く県外の浜松の方がお見えになるなど、遠方からの御支援にも感謝申し上げます。
  生徒は、様々な経験を繰り返す中で一つ一つ達成感を味わい、自信をつけた表情に変わっていきます。夏を乗り越え日焼けしたたくましい顔には、更なる成長を期待します。
  いよいよ9月中旬から、3年生の入社試験等が始まっています。
  面接練習にも余念なく、胸を張っていざ、出陣!

 県立豊田高等特別支援学校長 黒谷 厚志

校長挨拶 平成29年度第1稿

校長挨拶 平成29年度第1稿

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平成29年度第1稿

「産業科の学校として」                     

 本校は、高等部のみの産業科の学校です。全生徒が自力で通学していますが、長時間通学の生徒には、寄宿舎が設置されています。生徒・職員が一緒に自校調理の給食を食堂で食べています。生徒からは「とてもおいしい」と好評です。
 産業科の学校として、週30時間の授業時間数の半分を作業学習等の職業教育に置き、実体験することを重視しながら、就労時の基礎・基本となる態度や知識・技能の育成に努めています。また、社会生活に必要となる基本的な読み・書き・計算も大変重要と考え、教科学習にも熱心に取り組んでいます。
 社会人として給料をいただくということはとても大変な事ですが、8時間の労働に取り組む体力や暑さ・寒さに負けない心身の忍耐力を高めるために、部活動等の活動を大切に考えています。決してあきらめない、最後までやりぬく姿勢はこの3年間で培ってほしいと願っています。
  また、意欲ややる気が相手に伝わるように自分から大きな声で挨拶をする、元気に返事をすることを始め、「当たり前のことを当たり前にする」ことを学校生活全般で繰り返し、継続して取り組んでいます。校内ではできない貴重な体験は、猿投農林高校との共同学習や多くの事業所様の御協力による産業現場等における実習等を通して、自立に向けた経験の拡大に努めています。
 本校は部活動が盛んです。それぞれが自分の所属する部活動で青春の夢を育んでおり、1100名を超える卒業生のアドバイスを頂きながら、全生徒が、職業人となることを目指しています。
 今後も本校が歩んできた歴史と伝統を踏まえ、さらに、保護者、地域の皆さんや各事業所さんから信頼される学校、明るく活気のみなぎる学校づくりに努めてまいりたいと思います。
本年度も本校の教育活動に御理解と御協力をいただきますようよろしくお願いします。

 県立豊田高等特別支援学校長 黒谷 厚志


校長挨拶 平成28年度第3稿

校長挨拶 平成28年度第3稿

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                  平成28年度第3稿

「大きな期待」

 平素より、本校教育活動に御理解と御協力をいただき、誠にありがとうございます。
 卒業生の就職関係者の皆様、地域や交流及び共同学習先の皆様、そして、保護者の皆様、おかげさまで今年度も卒業生全員が、新たな目的意識をもって社会生活を送る機会をいただきましたことに感謝申しあげます。
 私たち教職員は、一年間の反省とまとめをしっかり行い、次の明確な取組を計画・立案し、新たな一年を作り上げていくための準備を進めてまいります。 
 平成28年度を振り返りますと、まず、産業現場等における実習等では、学校ではできない経験をすることが出来ており、就労に向けた取組の充実を感じております。引き続き企業・事業所の皆様の御支援を御願いしたいと思います。
 専門高校との交流及び共同学習では、県立猿投農林高等学校4学科との共同学習を実施することができました。特別支援学校では出来ない多くの実習を体験することができ、共同学習から戻ってきた生徒は一様に、初めての体験に目を輝かせて様子を話してくれます。
 部活動では、各運動部が日頃の練習の成果を発揮し、多くの体験を積み上げることができました。それぞれがチャレンジできる大会が整備されてきたことを実感しています。
 また、文化部や音楽部も、企業様の御理解と御支援により活躍する場面が、多く展開されています。今後も全生徒が、充実した学校生活を送れるように努めたいと思います。
 そして、新入生を迎えます。新入生には、三年間という短い期間ですが、精一杯チャレンジしてくれることを期待しています。また、進級した先輩たちが、後輩の手本となり、新たな伝統を積み重ねていってくれることにも大きな期待をしています。

愛知県立豊田高等特別支援学校長 黒谷 厚志



校長挨拶 平成28年度第2稿

校長挨拶 平成28年度第2稿

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                  平成28年度第2稿

「感謝!」

 平成28年度の体育祭・文化祭も無事終わり、いよいよ最後の詰めの時期となりました。
それぞれの学習活動も予定通り実施される中、3年生の産業現場等における実習も終盤を迎え、全員がそれぞれ成長した姿を見せています。
 本校は、自動車産業の盛んな地域に位置することもあり、実習先の7割が製造業です。3年生は、労働に耐えうる体力つくりと基礎学力の向上、人格の形成等を積み重ねた成果に自信をもって実習先で頑張ってきました。多くの関係企業の皆様には、自立に向けた貴重な機会を頂いていることに感謝申しあげます。
 この時期の生徒の皆さんは、まだ暗い早朝に起床し眠い目をこすって出かけてきます。重い鞄を持って「行ってきます」と出かける我が子のたくましく、少し大人っぽくなった姿に目を細めていただく多くの御家族がいます。
 すっかり日が落ちた時間に「ただいま!」と帰宅し「疲れたー。」と言ってすぐに夕食を食べて、宿題をやっています」とあるお母さん。また、「友達との会話のやりとりや部活動の様子を話してくれるようになりました」と話すお父さん。親子で頑張っている様子を伺うと改めて感謝の気持ちで一杯になります。これから益々、寒さも厳しくなりますが、風邪を引かぬよう気を付け、自分の課題克服と目標の達成に向かって頑張ることを期待しています。
 さて、本校では2年前から愛知県立猿投農林高等学校との専門高校の実習授業を通した交流及び共同学習に取り組んでいます。猿投農林高等学校では、果実の摘果作業や木の伐採作業、測量や畜産等々、本校で出来ない多くの学習に関わらせていただいており、まさに他の特別支援学校では経験できない職業観や勤労観の育成を図る一助となり大変感謝しております。
 また、部活動での頑張りも非常に大きな成果をあげています。運動部の各種大会での好成績も立派ですが、文化部では、美術作品がいろいろな場所で入選したり、展示していただいたりと大活躍です。こういった機会を頂いている多くの企業・事業所の方々に感謝しています。
 卒業を間近にした3年生、進級し新たな後輩ができる2年生・1年生、そして、やがて仲間となる中学生の皆さん、目の前にある課題を一つ一つクリアし、少しでも多くの階段をのぼり成長できるよう努力を続けましょう。

 私たち職員一同、今後もさらに保護者、地域の皆さんや各事業所さんから信頼される学校、明るく活気のみなぎる学校づくりに努めてまいりたいと思います。 
引き続き本校の教育活動に御理解と御協力をいただきますよう宜しくお願いします。

県立豊田高等特別支援学校長 黒谷 厚志

校長挨拶 平成28年度第1稿

校長挨拶 平成28年度第1稿

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                  平成28年度第1稿

 豊田市南部の丘陵地、四季折々の草花が咲く自然豊かな環境の中で、生徒全員が、近い将来、働いて生活する上で必要な基礎的・基本的な力を身に付け、社会の一員になることに希望を抱き、日々、学習に励み、体を鍛え、心を鍛えています。
 さて、本年度も54名の新入生を迎え、開校から25年目の取組がスタートします。
 卒業生は、約1100名となり、どの先輩も県内各地で職業人として活躍しています。
 自動車産業の盛んな地域に位置することもあり、卒業生の7割が製造業に従事しており、定時勤務や三交代制などさまざまな勤務に就いています。
 本校には、県下全域から通学してくる生徒の長時間通学の軽減を目的とした寄宿舎があります。入舎生は、月曜日から木曜日まで親元を離れ、自立に向けた貴重な生活経験を送っています。
 生徒・職員は、全員が食堂で給食を食べます。自分達で配膳から片付けまで行う中で、多くのマナーやルールを体得しています。給食はとてもおいしいく好評です。毎日、元気な「ごちそうさまでした(感謝)」の声が聞こえてきます。
 教職員は、生徒の限りある3年間をより充実するよう、各授業内容の打ち合わせや確認を大切にし、進路につながるキャリア教育を推進し、生活力を高める努力をしています。年間1050時間の授業を通して、社会に必要な知識・技能・態度を備えた生徒の育成に取り組んでいます。
 生徒諸君は、さまざまな授業や学校行事、部活動等を通して成長しています。校内で出会うと、「こんにちは」という元気な挨拶が聞こえます。形だけでなく、時と状況に応じた挨拶を身に付け、社会人としてのコミュニケーション力の獲得を目指しています。
 先生や仲間、そして先輩・後輩と共に、苦手な事や困難な場面を乗り越えてほしいと願っています。
 今年度も引き続き、猿投農林高校との専門高校の実習授業を通した交流及び共同学習を初め、近隣の県立学校における就業体験等、校内ではできないさまざまな場面に臨み、実際に経験する中から職業観や勤労観の育成を図る一助としてまいります。
 本校が歩んできた歴史と伝統を踏まえ、さらに保護者、地域の皆さんや各事業所さんから信頼される学校、明るく活気のみなぎる学校づくりに努めてまいりたいと思います。 
本年度も本校の教育活動に御理解と御協力をいただきますよう宜しくお願いします。


県立豊田高等特別支援学校長 黒谷 厚志

校長挨拶 平成27年度第3稿

校長挨拶 平成27年度第3稿

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「エールを贈る!」                   平成27年度第3稿

 平素より、本校教育活動に御理解と御協力をいただき、誠にありがとうございます。
 卒業生の就職関係者の皆様、地域や交流及び共同学習先の皆様、そして、保護者の皆様、おかげさまで今年度も卒業生全員が、新たな目的意識をもって社会生活を送る機会をいただきましたことに感謝申しあげます。
 私たち教職員は、一年間の反省とまとめをしっかり行い、次の明確な取組を計画・立案し、新たな一年を作り上げていくための準備を進めてまいります。 
 さて、生徒・保護者の皆さん、昔の話になりますが、江戸時代の会津藩(今の福島県西部地方)の子どもへの教えの中に「什(じゅう)の掟(おきて)」というのがありました。
例えば、年長者には「お辞儀をしなけらばならぬ」とか「うそを言うことはなりませぬ」また、「弱い者をいじめてはなりませぬ」など10項目のしつけです。この約束事を守るための説明や教えがいろいろとありますが、最後には、やっていけないことは、いけないという意味で「ならぬものは、ならぬ」と言っています。つまり、あれこれと理屈や説明をする前に「良いことは良い、悪いことは悪い、それが筋道である」と言っているのだと思います。
 今でならば「社会的規範意識」と言うのでしょう。当たり前のことを当たり前のようにする。よくないことはやらない。損得で判断するような人間ではなく、善悪で判断する人であってほしいと思います。そのためにも、本校で学んだ挨拶や返事を当たり前にする姿勢と五つの心を「忘れず、継続して、行動できる人になってほしい」と願っています。
 また、御家族の皆様には、初心を忘れず支援を続けていただきたいと願ってやみません。
 卒業生の皆さん、君たちの卒業後の自立と社会参加の実現に向けた今後に、大きな期待をしています。社会の一員として元気に働き、しっかり貯金をしてください。君たちの姿を目標とし、新たに本校の一員となる後輩の皆さんも続いて行くことでしょう。
 卒業おめでとう。そして、就職おめでとう。
 いよいよ、社会人としての人生のスタートです。頑張れ! 
 職員一同、心からエールを贈ります。  

県立豊田高等特別支援学校長 黒谷 厚志

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